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 縄文土器3D JOMON3D



 (C)2001 JOMON3D

 縄文土器3D JOMON3D
 第1部 火炎土器の造形と風景
      flame-type bowl


 第5章 動きのイメージ
      motion of image

 
5-3 動きについて
  上流に向かう鮭は図5-3のような動作で行手を阻む段差を跳び越えて行きます。

 図5-3 説明図


 Step1.鮭は跳び上がるため準備動作として体をやや傾け尾を主体に体全体で水を押し下げます。
 (A)周囲の水は反動で隆起を始めます。

 Step2.反力で鮭は水面上に跳ね上がることができます。尾を押し下げることにより水は反動で隆起水になり高さを増します。
 (B)このステップは水が最も高いレベルに達します。
 (C)水中から姿を現した鮭の体は水で濡れています。

 Step3.鮭が高く跳び段差を越える瞬間です。一連の動作の中で最も感動的な場面です。造形的には鉢の外側が下流、内側が上流を意味しています。この場面が「火炎土器」の基本的な造形イメージです。
 (D)鮭は鉢の縁の真上に位置し頭が僅かに内側すなわち上流側を向いています。
 (E)鮭の体に付いた水は波打っています。
 (F)隆起水は鉢の外側すなわち下流側から立ち上っています。
 (G)上端はステップ2から時間が経過しているのでやや崩れています。
 (H)鮭の体から続く水流は隆起水の少し前方の鮭の跳ねた起点から始まっていることが分かります。鮭が水面上に跳ね上がったことを流線を通して説明しており、そのスピード、高さ、方向を伝えています。
 (I)付着水は隆起水と一体化しています。
 (J)鉢の縁は波形として上流側の波立つ水面を表現しています。
 (K)段差を上流から下流に流れ落ちる水流を表現しています。水流は模様の下流側で額縁と一体化し流れ落ちる水の特徴を表現しています。

 Step4.
 (L)鮭が上流側すなわち鉢の中へ飛び込んで着水するところです。

 20020212